2016年 スーパー耐久シリーズ 参戦レポート

Round.1 ツインリンク茂木

いよいよ開幕したスーパー耐久シリーズ。
第1戦は昨年に引き続き「ツインリンクもてぎ」。
STOP and GOが特徴のコースで、少しロードスターには不向きなコースですが、昨年も入賞まであと一歩の内容。
5時間という長丁場は大いにチャンスがある、粘り強く戦っていこうとチームとの結束力のもと、挑みました。
今年は参加台数が大幅に増加し、過去最高の「65台」!
常にコース上が混雑していることから、安全面を優先して、レギュレーションが変わり、レース中にアクシデントが出た際のセーフティーカー導入中での「PIT STOP禁止」という不思議な状況のレース となりました…。

木曜日:(20分×1本)

搬入後、最後のスポーツ走行でオーバーホールしたエンジンの慣らしと各所のチェック走行をしました。準備に時間がなかったことから大幅なアップデートが施せず、ほぼ昨年のマシンと大差ないために、特に問題なく走行を終えました。

金曜日:専有走行(2時間×2本)

ほぼ全チーム(65台)が初めて一度に走る専有走行。
皆、気をつけているのか大きなトラブルもなく、安全に進んでいきます。
チームはモテギに合わせた「ベースセッティング」が気温、路面、湿度等々、様々な要因にマッチし、近藤翼がチェックを行い、残りの時間のほとんどを若手ドライバーの堤優威に経験を積ませる判断をしました。
堤も昨年魅せた片鱗を今年も垣間見せてくれて、感触良い状況となりました。また、両ドライバー共にマシンフィーリングのこめんとがほぼ同じ状況だったため、レベルの高いマシンを用意してくれた南宮チーフエンジニアの敏腕ぶりに初戦から感嘆しました。ただ、代表ドライバー加藤が体調不良で走行できなかったことが唯一の心配でした…。



土曜日:ウォームアップ(1時間)
/予選(ABC各20分)

異例の1時間のウォームアップが用意された土曜日の朝。前日も走行している近藤と堤がチェック走行を行い、体調も戻り、走行できるまでに回復した加藤にバトンタッチ。相変わらずのロードスター使いはすぐに順応し、各ドライバーが大きな差がない状態で予選を迎えることになりました。
Aドライバー予選。
昨年同様に2グループに分かれている予選ながら、圧倒的に台数が多いので全車がコースインして間もなくしてから、ゆっくりとコースイン。
走行時間が少ないながらも加藤は昨年の予選タイムを大幅に上回るタイムを刻みます。
そしてBドライバー予選。
期待のかかる近藤は、タイヤの「おいしい」ところに上手くマッチさせ、さすがのアタック。チームの要望と同タイムで、昨年の予選タイムを2.4秒も上回るタイムをマーク!
約10台が1秒以内に収まるほどの激戦区と化した「ST4クラス」では、もう0.5秒ほど欲しかった…。
しかし、トップとタイムはずっと変わっていないので、大幅に差がなくなり、決勝でのパフォーマンスに期待がかかります。
予選15位。
また、チームとしては更なるマシンのレベルアップに関するミーティングが予選後に密に行われました。
最後にCドライバー予選。
堤は昨年3レースを経験しているが、今回が初めてニュータイヤを履いての予選アタック。ここで良い意味でチームを驚かせてくれ、近藤に0.4秒と迫る好タイムをマーク!チームに信頼と期待を抱かせてくれた、素晴らしい予選でした。まだ20歳。今後のさらなる成長にチームとしてきちんと育成して、大きな期待のもと、応援したい。

日曜日:決勝レース(5時間)

曇り空。
朝降った雨はほぼ上がり、レコードラインはドライに。
レース開始時にはほぼドライになり、初めての65台レースがスタートしました。タイム差がほとんどなくなったレースでは混戦となり、スタートを担当した加藤は、レスポンスに少し不安があるマシンでやや苦戦しました。これは今後の大きな課題です。体調面の考慮もふまえ、ルーティーンより少し早く近藤へスイッチ。
順調に走行していた矢先、無線が入る。「3速からギアが抜けない!」スタック!
緊急ピットイン…。
メカさんがものすごいスピードでミッション交換をしてくれ、1時間のロスでコース復帰。無事に完走をすることができました…。
ただ、もう少し戦いたかった。。。反省をし、次戦に挑みます!

滑川 健 (チーム監督)

◆リザルト
TC CORSE iRacing ROADSTER 予選クラス15位 / 決勝クラス17位(出走22台)
ST-4 54 TC CORSE iRacing ROADSTER 加藤 彰彬 / 近藤 翼 / 堤 優威

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